『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
「苺佳、辛かったな」
そう言うと瑤ちゃんが私をやさしく包むようにして抱きしめてくれた。
こんなに瑤ちゃんからやさしくされていいのかな? フニャってなりそうだよ。
悲しい時にやさしく癒してくれる人がいるって有難いな。
私はお言葉に甘えて瑤ちゃんの背中に手と腕を回し数分間の尊い時間を過ごした。
あんまり長い時間瑤ちゃんを立たせておくのも忍びなく、本当はもう少し
寄り添っていたかったけれど瑤ちゃんを想う力で欲を振り捨てて、
瑤ちゃんが私から離れ易いように言葉を掛けた。
「瑤ちゃん、ありがと。病気に障るといけないからトイレに行ってきて」
「苺佳・・トイレはまだ行かなくて済みそうだ」
「じゃあ、しばらくこのままでいいのかな?」
「うん」
「瑤ちゃん、慰めてくれてありがとね」
私がそう言うと少し身体を離した瑤ちゃんがやさしい眼差しでじっと私を見つめてきた。
え~っと、どうしよう。
ドキドキして自分の胸の鼓動がほんとに聞こえてくる。