『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
 私たちはこの後もぷちLOVEな会話をしばらく続け、
やっぱり瑤ちゃんはトイレへと向かった。



 戻って来た瑤ちゃんに汗してるだろうから身体拭こうかって訊いたら

シャワーするよってことで、シャワーを浴びて着替えた瑤ちゃんは、

体力使ってまだいっぱいいっぱいだから食事は一度寝てからにすると言い、

すぐに寝てしまった。




 ごめんね、瑤ちゃん。
 

 私を慰めるのに余計な体力使っちゃったんだよね。


 申し訳ないと思いつつ、ベッドの側にコンパクトなミニスモールテーブルが

付いているのでそこにスプーンだけ追加して口に入れられるものを並べておいて

私も自分用に買ってきてたサンドイッチと紙パックのコーヒー牛乳を

お腹に入れてからシャワーを浴びた。





 それから瑤ちゃんと同じ部屋で瑤ちゃんのベッドに対して
L字型に寝袋を敷いて私も横になった。



 さきほどの余韻にしばらく浸っていたくて、私は天井を眺めた。



 優しい人に包み込まれ、泣きたいほどうれしくなった。


 泣きそうな状況を幸せあふれる瞬間に変えてくれたかけがえのない人。


 私は瞼を閉じて、瑤ちゃんに相応しい人間になろうって想いを込めた。


 そして私は自分にあることを確認した。


『瑤ちゃんが男の人だったらもっと良かった?』
 答えはどちらでもいい、だった。


 今現実に側にいてくれる瑤ちゃんが、人としての瑤ちゃんが好きだから。
 

 私は生まれてはじめて性別を越えて人を好きになれたことにある意味、
最高に感動していた。
< 107 / 123 >

この作品をシェア

pagetop