『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
最終話


 だけど病院では2回しか会ってなくて保育園での姿に、
自分の既視感は勘違いだったんだって思ってた。


瑤ちゃんはそれでいいの? 
っていうか、そっちが本当の姿だからいいんだよね。

あぁ、じゃあ私たち何の問題もなく結婚できちゃうんだ。
 
 そっか。ではプロポーズ謹んでお受けします。
 ありがとう、瑤ちゃんうれしい。
 一緒に暮らせるだけでもうれしかったのに夢みたい」



「うん、そだな。結婚できるのは有難い。
 もうひとつ言っておかなきゃならないことがあるんだ。

 戸籍は男だけど、身体のほうはどちらにでも今ならなれるんだ。

 私のDNAは特殊でな、大抵の場合小さな頃に手術を勧められて
 性を決めてしまうっていうのが圧倒的に多いらしいが
うちは両親の考えが柔軟だったため、私が自分で選べるようになるまではっていうことで
身体は生まれた時のままだから手術で性別を選べるんだ。


 男性として結婚するけど苺佳が私の肉体のこと女性でいてほしいなら女性に、
男性でいてほしいなら男性になれるっていうこと。

 ただしどちらになっても肉体的ハンディキャップはつきものだけどな、たぶん」
 
 
 戸籍上男として届けられたのには、瑤の両親の想いが込められていた。

 上流社会の子弟が通う学校に幼稚園の時から入れ、男として生きたほうが
危険な目にあうことも少ないだろうとのことで苦渋の選択だった。







◇幸せな結末


「瑤ちゃん、私なんかの為にありがと。

 結婚できるだけでも幸せなのに瑤ちゃんの性を私が選ぶなんて不遜の極みだよ。
 

 手術だって大変でしょ?
 今のままでもいいし、女性の身体になってもいいし、男性の身体になってもいいと思う。
 
 瑤ちゃんの身体だからね瑤ちゃんが一番いいと思える、好きな姿でいてほしいよ」



「そっか。判った。苺佳、ありがとな」


 話してる途中からウッドデッキの手すりに乗せてた私の手の上に、
包み込むようにして瑤ちゃんが手の平をずっと乗せててくれた。


振れ合う温もりに私はとても幸せだった。
私たちはどちらからともなく、今のふたりの気持ちを表しているような
やさしくて穏やかなキスを交わした。

         ――――― おしまい ―――――


この度は最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

         ―――――――――――――――

 おまけとして瑤視点を少し記しています。
 重複している個所もありますのでご了承ください。

 番外編へと続く―――――119~123まで (ぶつ切りで終わっています)



 途中で大林瑤林の詳細を書くと次の展開への期待感が薄まると
思い、瑤の心情は最後に書かせていただきました。


          ◇ ◇ ◇ ◇

こちらでの今後の投稿はしばらく休止致します。
また再開の際はどうぞ宜しくお願いします☆彡
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