『愛が揺れるお嬢さん妻』 かわいいひと
 英介さんとの離婚は私の中では決定事項だ。


 それは七夕祭りで瑤ちゃんに会う前から自分の中で決めていた決定事項。
 


 折角の最後のお泊りだったのに瑤ちゃんと話らしい話もせず先に寝てしまい、
身体を横たえるとすぐに寝てしまう我が身の不甲斐なさに泣ける。



 折角瑤ちゃんのご尊顔拝見、寝顔を見れるチャンスだったのに・・。

 少しは見れたものの、いつの間にか意識を手放しちゃってて、
ずーっと朝までだって瑤ちゃんのきれいな寝姿を見ておこうと思ってたのになぁ~、
自分がいやになっちゃうわ、全く。



 瑤ちゃんに英介さんとのことを話した日から瑤ちゃんは私と英介さんとの
夫婦の問題には全く干渉してこない。


 私のことを好きだと告白までしてくれた瑤ちゃんは、どんな風に考えてるのかな? 

 ヘタレで夫に未だ離婚を言い出せずに結婚生活を惰性で続けている私のことを。




あぁ、英介さんに別れを言い出す切っ掛けがほしい。


 切っ掛けがないまま、いきなり証拠を目の前に並べて叩きつけるように
相手を詰り家を出で行く? 

 世の浮気された奥さま方はどんな行動を取るのだろう?
 理想的なマニュアルがあるのなら欲しいと切実に思う。


          ◇ ◇ ◇ ◇



 少しドキドキしながら迎えた瑤ちゃんとの愉《たの》しかった七夕祭りの後は
妙にテンション下がりまくりの日々を過ごしてる。



 次のそのまた次の週末は、また子供たちを連れて近所の公園に行く約束を
している中、ほんとに久しぶりに朝登園の折に瑤ちゃんに会った。



 お母さんの、比奈ちゃんからだとおばあちゃんの体調が良くないとかで、
瑤ちゃんが比奈ちゃんの手を引いて保育園に連れて来たみたい。



 私が眞奈を送り届けて門を出た所で瑤ちゃんたちと会った。



「おはようございます。今日はまた・・」


「あぁ、おはよう。今朝はちょっと母親の体調が悪くてね」


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