ワープ先でお忍び王子と母さん探しの旅に出る?!

ルークの正体とは

がちゃん。

ドアを閉めたとたん、そば仕えのダトスが言う。

「ルークシア様!どういうつもりですか?!あの小娘に言わせて・・・!」

「まあ、ダトス、そう言わず。彼女・・・花は、僕のことを知らないみたいだからね」

「本当ですよ!この国の王子であられるルークシア様に敬語を使わないなんて、首がとんでもいいです!」

首を飛ばすのは嫌だな。
苦笑しながら僕は注意をする。

「花は、面白そうだ。ダトスも花の前では僕のことをルークと呼んで。いい?」

「は・・・わかりかねませんが、分かりました。ルーク」

「よし、それでいい」

そう言って、僕は小さな袋を手にドアをがちゃんと開けた。

案の定、可愛い顔がもったいない、むすっとした顔があった。
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