辺境の貧乏令嬢ですが、次期国王の王妃候補に選ばれてしまいました
「それに第一候補さんは、私たちみたいな候補者とお茶なんてしたくないでしょうし」

「どうせ断られるわよね。お茶の淹れ方にも文句をつけてきそう」

「案外、参加はするかもしれないわよ? ひと口も手をつけないかもしれないけど」

 くすくすと笑い声がさざめく。

 リティはブランシュの隣の席に案内され、ためらいながら腰を下ろした。

(デルフィーヌはちょっときついだけで、性格が悪い人ではないと思う)

 同室のリティは、今日まで彼女が誰に対する噂にも参加しなかったことを知っている。

 もしお茶会に招待すれば、彼女はきっと完璧な作法を披露したはずだ。

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