悪女の娘は無欲でいたいのに!

主要キャラクター設定

ルネリア・エインズ 18歳
強欲のメアリと呼ばれた悪女の娘。
母とは反対に無欲で控えめな人格だが、ひたむきに頑張る気高さも持っている。
周囲の人々からは偏見を向けられ、伯爵家では虐げられる日々だがいつの日か自由になることを夢見ている。
不本意な結婚から逃れるためにシェレグへ協力を持ちかけ、シェレグのお飾りの妻となる。
裁縫や料理、掃除洗濯が得意で手先が器用。
シェレグの錬金術にも興味を示し、彼の勧めで少しづつ携わるように。
シェレグの妻として悪女の名を払拭するため日々努力を重ねる。

自己評価があまりにも低いためシェレグがどうして自分を好きになるのかが分からず、与えられる愛を受け取ることができなかった。
愛されることを知って、自らで縛りつけた無欲という枷から解き放たれる。

シェレグ・レーヴァイン 24歳
レーヴァイン侯爵。
聡明な人物で若くして剣術や錬金術に長けていることで有名だが、他者へ心を開くことが極端に少なく、常に表向きの作り笑いで過ごしている。
ルネリアを自身の側近の養女にすることでエインズ伯爵家からルネリアを引き離し、ルネリアを妻とした。
冷徹で厳しい面もあるが、面倒見が良く、悪女の汚名を払拭しようと励むルネリアに対し、敢えて手を出すことはなく彼女の意志を尊重して暖かく見守る。
自分の顔や侯爵家の肩書き、錬金術での名声などが目当ての縁談ばかりですっかり疲弊していたが、レーヴァイン侯爵ではなくシェレグ個人として自身を理解しようとし、利益は関係なく純粋にシェレグの錬金術に興味を持ってくれるルネリアに自然と心が惹かれていく。
伯爵家から逃れること以外の望みを言わないルネリアに対し、献身的な愛を捧げる。

エインズ伯爵
ルネリアを引き取った叔父。
厳格な性格で奔放な性格だったメアリを嫌っており、娘のルネリアも毛嫌いしている。
外面ばかりを気にしていて、悪女の娘のルネリアの扱いに困っていたがルネリアの素性を知らない貴族から妾に欲しいと言われ、これ幸いと売り飛ばそうとした。
ルネリアがレーヴァイン侯爵の妻となることで伯爵家にも大きな利益があると喜んでいたが、ルネリアはシェレグの側近の養女という扱いになり、伯爵家とは縁を切られたので利益を得るどころか侯爵に嫌われたことで社交界で避けられるように。

ラルダ・エインズ 18歳
エインズ伯爵の娘。
ルネリアをずっと見下し虐げていて、社交界ではわざと引き立て役として連れ出すことも。
裁縫や勉強が苦手でほとんどをルネリアに押し付けてやらせていた。
悪女の娘にも優しい慈愛に溢れた令嬢として人望は厚かったが、ルネリアがレーヴァイン侯爵の妻となったことで化けの皮が剥がされてしまう。

フィデリオ・アルヴァー 31歳
シェレグの側近。数少ないシェレグが信頼している相手。
結婚に際し、ルネリアを自身の養女とすることで伯爵家との縁を切ってはどうかと名乗り上げた。
生真面目でよく働く人物。堅物に見えて、甘いスイーツや恋愛小説が好きだという一面もあり、不器用ながらもルネリアとシェレグの二人を応援している。

フィリーネ・レーヴァイン 16歳
シェレグの妹。
高飛車なお嬢様だが、侯爵の妹として優雅に上品な振る舞いをする。
シェレグの結婚を心配していて、突然現れたルネリアが本当に侯爵夫人に相応しいか見定めるため様々な無理難題を出してくる。
ルネリアを認めた後は、ルネリアのことを姉として慕い、仲の良い友人のように。

メアリ・エインズ
ルネリアの母。
貴族の娘でありながら男遊びが激しく、贅沢を何よりも好むような人だった。
美しいブロンドの髪を持ち、誰もが振り向くような華麗な容姿の女性ではあったが、その悪癖から社交界でついた渾名は『強欲のメアリ』。
様々な男性と結婚し、いくつもの国を渡り歩いた末に若くして亡くなってしまう。
ルネリアのことは娘として大切に思っており、生前にエインズ伯爵へ自分にもしもの事があったらルネリアを助けてやって欲しいという旨の手紙を出したりもしていた。
< 1 / 2 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop