悪女の娘は無欲でいたいのに!

1〜3話のプロット

【第1話】
ルネリアは悪女の娘として嫌われている娘だ。
悪女と呼ばれた母メアリの亡き後、自分を引き取ってくれたエインズ伯爵家では使用人として扱われ、散々な虐げられっぷりである。それでもいつか自由になることを夢見ていたが、ある日、伯爵が中年の貴族の男に自分を売り飛ばすつもりだということを知ってしまう。
伯爵家から逃げ出したいが、助けを求める相手はどこにもいない。
困った末に、伯爵家の令嬢ラルダから引き立て役兼世話役として連れ出された舞踏会で、助けてくれそうな相手を探すという強行に出る。
そこで出会った男性に思い切って助けを求めてみたところ、相手はなんとシェレグ・レーヴァイン侯爵であった。


【第2話】
婚約者探しに疲弊してしまったシェレグと、伯爵家から逃げ出したいルネリア。二人の利害は一致しており、手を組むことに。
シェレグはルネリアを家臣のフィデリオの養女にすることで伯爵家と縁を切らせ、そのまま二人は結婚する。
当然二人の間に愛は無く、シェレグはルネリアに他に恋人を作っても良いし出ていきたくなったらいつでも自由にさせるつもりだった。
しかしルネリアは、シェレグへの恩を返す為に、まずは自分の悪評を払拭することに専念する。
自分には分不相応で不釣り合いな結婚に気後れしてばかりはいられないと、ルネリアは侯爵家に打ち解けようとする。
そこへ立ちはだかったのはシェレグの妹だ。
彼女から次々と緻密な刺繍や語学の問題等をテストされるが、これまでの経験を生かしルネリアは果敢に挑んでいく。



【第3話】
お飾りの妻を雇ったつもりのシェレグだったが、シェレグの錬金術を金銭目的ではなく純粋な興味を示してくれたり、シェレグの為にと侯爵家に馴染もうと努力するルネリアを見て次第に心が惹かれていく。
だが彼女は未だ自己評価が低く、新しいドレスや宝石のアクセサリー類を与えようとしても自分にはもったいないと恐縮してばかり。
シェレグのことを真摯に思ってくれるルネリアに対して、どうすれば彼女を喜ばせることが出来るのか考えるシェレグ。
彼女の無欲さの根本にあるものはやはり悪女の娘という肩書きだ。シェレグにとってルネリアが誰の娘であろうと関係なく、ルネリアは周囲に愛されるべき人物であることを本人に分からせる為積極的にアプローチを仕掛けるように。
だがルネリアは恋というものを知らず、愛されることに臆病になっており​───────。

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