君と一番の恋をする
「……なんでここにいるの。お姉ちゃん」


怪訝そうな表情でこちらを見下ろすのは、人形みたいにきれいな顔にモデル体型の美少女、佐藤真由帆。
私の、妹。


「なんでって、言われてもなあ。たまたま寄ったとしか言いようがないというか……」


どうしよう、見つかってしまった。そのことで私は焦りを覚え、一歩引きさがる。


「まあ、いいけど。そのかわり、もう二度と来ないで」
「あーっ、ちょっと、まーほ!」


私の止める声も聞かずに、真由帆ことまーほはくるりと踵を返して行ってしまった。


私、佐藤麻里花の妹、佐藤真由帆。一見完璧に見えるまーほだけど、その本性は毒舌で絶対零度ほどに冷たい。

でも、そんなまーほのことを私は誇りに思っているんだ。
じまんだよ、じまん!!


そのまましばらくぼーっとしていると、いつのまにか男バスの試合も終わっていたみたい。
ふと人が集まっているほうに目をやると、さっきのスリーポイント男子の周りに女の子がたくさんいた。

わあ、あの人、人気だ。
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