ワケアリ(オカルトファンタジー)
「ある。死神になる前に」
「嘘!今と同じ感じ?その時も仏頂面?愛想が無いのも生まれつきだったわけ?」
暫くの沈黙。
睨みつけるような視線の、いつにない鋭さに気付き、チェスは口を両手で塞いだ。しかし、出たものは仕方が無い。
もう100年ほどの付き合いなので、この辺は気兼ねない。
チェスはあっけらかんと言って、専用の踏み台に腰を下ろしてリオンを丸め込む。
「ねね、リオンの人間の頃の話してよ、面白そう!」
「……お前は本当に快楽主義だな」
「楽しい話が好きなだけだよ」
*