自国最強の騎士団長様は私が守ります。だって私、世界最強ですから!

 *

 国王様と謁見してから一週間で、騎士服が出来上がった。この国には女性騎士が存在していなかったため、騎士服はもちろん特注だ。男性達が着る騎士服より金糸が多く使用され、刺繍が施されていた。

 動きやすければ、装飾などはどうでも良いのだけど……。

 そう思うリリアーヌとは違い、騎士服を仕立てる仕立屋達は気合い十分で取り組んでくれたらしい。普段使用する騎士服では無く、正装用の騎士服はこれからデザイナーが集まり作るのだと……。デザイナー達がもの凄く張り切っているらしいと伝え聞いている。

 着るのは自分なので、ほどほどにして欲しいと思うリリアーヌだった。

 騎士服は王様の褒美として貰うこととなった。ついでに剣もと言うことでセットで頂くこととなった。さすがに騎士団入団だけでは褒美にはならいと考えたらしい。

 王様は太っ腹だ。

 頂いた剣を手に鞘から一気に引き抜いてみる。キラリと光るその剣は一級品だと言うことがよく分かる。柄の上部分にはリリアーヌの瞳を模した青緑色の碧青石がはめ込まれていた。正に碧青の騎士の名にふさわしい一品だった。

 騎士服が出来上がったため、リリアーヌの騎士団入団の日が決まった。

 これでやっと、騎士団に入ることが出来る。

 この国を守りグランツ様を守ることが出来る。

 

 その頃、城下町はザワついていた。

 碧青の騎士様の騎士団入団と、まさかの騎士団長の奥方様だった事実に、騒ぎとなっていた。



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