女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 淡々と今日あったことを話したら、彼女が手を伸ばして俺を抱きしめてきた。
「……そう。玲人くんも辛かったね。でも、自分を責めないで。玲人くんは魔法使いでも神でもない。きっと女の子の運命は決まっていたんだよ」
 優里の声が心にスーッと浸透していく。
「……そうだな」
「救える命だっていっぱいあるよ、玲人くん」
 優里が涙ぐみながら俺を励ますものだから、彼女の涙を指で拭った。
「なんで優里が泣く?」
 不思議に思って聞いたら、キレられた。
「……わかんない。泣けてきちゃったの!」
 優里が俺にキレたのなんて初めてだ。
 そんな彼女が急にかわいく思えた。
「泣き虫」と小さく笑って言って、優里の身体を包み込むように抱きしめる。
 ああ、あったかい。
 冷えた身体が彼女の体温でじわじわと温まっていく。
 心もなんだかあったかくなって、気分が少しずつ楽になるのを感じた。
 今夜は寝れないと思っていたのに、彼女を抱いて横になっていると、段々意識が遠くなって……気づいたら朝だった。

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