女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「私がいない方が……玲人くん……よく眠れるかなって」
 俺を気遣ってるのか。だが……。
「逆に優里がいない方が眠れない。勝手にいなくならないでくれる?それに、そんな格好でいると風邪を引く」
 優里を注意して彼女を肩に担ぎ上げた。
「え? ちょっと、玲人くん?」
「喋ると舌噛むよ」
 俺の言葉で黙る優里をベッドに下ろすと、彼女が戸惑うような表情を向けてきた。
「私……邪魔じゃない?」
「ずっとここで寝てるくせになに言ってんの?」
 俺もベッドに入りそう言い返すが、彼女は横にならず体育座りをして言葉を選びながら聞いてきた。
「でも玲人くん……すごくつら……疲れてるよね?」
「ああ。疲れてる。だからお前にいなくなられると困る。落ち着かない」
 優里の言うことを認め、彼女を俺の方に抱き寄せた。
「れ、玲人くん?」
「黙って。今日……三歳の女の子の両親に脳死状態だって宣告して、臓器提供のお願いをしたんだ。女の子の両親はじっくり考えた末に承諾したけど、泣いてた」
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