女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「痛かったな。お詫びに付き合ってよ」
 赤髪の人が私の腕を掴んできたので、あたふたした。
「え、ちょっ……」
「ぶつかったことはいいから、一緒に楽しもう」
 赤髪の人が私に顔を近づけてきて、「離してください」と言い返したら、相手は意地悪く笑いながら私を脅してくる。
「ぶつかっておいてなに言ってんの?」
「ちょっとやめてください!」
 真美さんが赤髪の男性に食ってかかるが、彼女も青髪の男性に手を掴まれた。
「はいはい、騒ぎになるから静かにね」
 私も真美さんも怖くて固まっていたら、急に腕が自由になって、背後から玲人くんの声がした。
「俺たちの連れになにか用?」
 聞いただけで周囲の空気が凍りそうな殺気に満ちたその声と共に、赤髪と青髪の男性たちが「いてて」と呻く。
「こんなかわいい子たちを脅すなんて悪い連中だな。警察に突き出そうか?」
 いつになく怒気を含んだ笠松先生の声もして背後を振り返ると、玲人くんと笠松先生が赤髪と青髪の男性たちの手を捻り上げていた。
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