女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
恐らく田中さんに確認しているのだろう。
 電話している笠松を放置して家に帰宅すると、優里が笑顔で出迎えた。
「お帰りなさい。今日は早かったね」
彼女の笑顔を見ると、家に帰って来たんだなんって思う。
「ああ。急患もなかったし、明日は健くんの手術もあるから早目に上がった」
「そう。ご飯できてるよ。今夜はデミグラスハンバーグ」
とびきりの笑顔でメニューを伝えてくる彼女に悪戯っぽく目を光らせて確認した。
「今日はあれ言わないんだ?」
「あれって?」
首を傾げて聞き返す彼女に、ニヤリとしながら伝える。
「『ご飯にする? お風呂にする? それとも、私にする?』」
 俺の返答を聞いて、彼女は顔を真っ赤にする。
「い、言わないよ」
 優里を抱いてから、彼女はその言葉を言わなくなった。
 あの時は冗談だったが、今は本気にとられてしまうからだろう。
「ちょっと残念」
 フッと笑いながら玄関を上がると、「もう、玲人くんからかわないでよ〜」と彼女が俺の背中を叩いてきた。
 楽しい日常。
 こんな日々がずっと続けばいいと思う。
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