女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「真美さ〜ん、もうからかわないでください」
 恥ずかしくて両手で顔を隠して文句を言うと、彼女はハハッと笑った。
「ごめん、ごめん。だって、あの難攻不落の玲人先生を落としちゃうんだもん。優里ちゃん、すごいよ」
「私もまだ信じられないです。夢を見てるんじゃないかって今も思います。だって小学生の頃から『好き』って言ってたのに、全然相手にされなかったんですもん」
 小さかったのもあったけど、彼は女嫌いだったから見事にスルーされた。
 もし、彼と同い年だったら少しは私を見てくれただろうか?
 余計に相手にされなかったかもしれない。リアルに振られる姿が容易に想像できる。
「優里ちゃんのその一途な思いが報われてよかったね」
「はい。本当に」
 真美さんに優しい目で言われ、コクッと頷く。
 昨日玲人くんに『優里は俺の彼女だし、結婚も考えてる』と言われたし、幸せすぎて頭が溶けそうだ。
 顔だって自然とニヤけてしまう。
 制服に着替えた後は、気を引き締めながら業務に取り掛かる。
 今日の午後は健くんの手術。
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