女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「そんなくだらない思考ができるなら、体調はよくなった?」
「ぐっすり眠らせてもらったので。だから、ゼリー食べたら帰るよ。ここ玲人くん寝室でしょう? ベッド独占するのも悪いし」
「俺と一緒にいたいようなこと言ってる割に、すぐに帰りたがるんだね」
 玲人くんに指摘され、ボソッと呟く。
「だから、玲人くんの邪魔しちゃいけないと思って」
 無神経な女と思われているかもしれないけれど、私だってそれなりの常識は持っているつもりだ。
「アパート帰ったら、また体調悪くなる。毎日のように診療所に来られても困るんだけど」
 暗に迷惑だと言われて困惑した。
「でも……私、他に帰る家なんてないよ」
「病気が治るまではうちにいていい」
 玲人くんにしてはやけに気前がいい。
 私が四条家にいた時は、声をかけてもまともに相手にしてくれなかったのにな。
「そんなこと言っていいの? 居座っちゃうかもしれないよ」
 少しふざけてそんなことを言ったら、真顔で返された。
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