女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
自分で『おっさん』なんて言ったけど、こんなセクシーな人、絶対におっさんじゃないわ。
 心の中で訂正していたら、彼の視線を強く感じた。
「腹でも減って起きた?」
「……ああ、うん。お腹減っちゃって、なにか食べる物あるかな? この格好じゃあ、コンビニにもいけなくて……」
 自分の服装に目を向けながらそんな話をすれば、彼が医者モードで聞いてきた。
「もう普通に食べられそう?」
「うーん、食べてみないとわからない」
 お腹に手を当てながら答える私に、彼は提案する。
「お粥とかは?」
「食べられるかも。キッチンと食材貸してくれれば適当に作るよ」
 これ以上お世話になるのは申し訳ない。
「いや、お前はベッドでゆっくりしてればいい」
「でも、寝すぎて、ベッドにいるのも飽きちゃって」
 我儘なこと言ってるなって言ってから気づいたけど、彼は気にした様子もなく数メートル先の擦りガラスのドアを指差した。
「じゃあ、リビングでテレビでも見てれば? 俺作るから」
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