女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 俺が新たにマンションを借りてもいいが、それだと優里がお金を気にして断るだろう。実家の離れも今は取り壊して物置になっている。
 俺には優里を預けられるような女友達もいない。かといって、あの古ぼけたアパートには置いておけなかった。俺のところで預かるしかないのだ。
 部屋は余っているし、優里が新しい物件を見つけるまで住まわせるなら問題ないか。
 まあ、現状それしか方法がない。
 優里が頼れる人間なんて俺しかいないのだから。
 気ままなひとり暮らしでなくなるのは嫌だが、優里がこのままあのアパートに住んで身体を壊すよりはずっといい。
 優里のことを考えていたら、彼女が突然寝返りを打って俺の名前を呼んだのでビクッとした。
「玲人……くん」
 なんだ?と思ってよくその顔を見たら、目は閉じたまま。
「ただの寝言か」
 なんの夢を見ているんだか。夢まで俺が出ているなんて呆れる。
 俺なんかのどこがいいのだろう。
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