女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 普通の人より見目がいいのは自覚しているが、こいつに優しくしてやったことはない。
 なのに俺を見ただけで、パッと花が咲いたように笑うのだ。
 俺を好きだと言うのは、年上に対する憧れだろう。
 一緒に育ってきたから彼女のことは家族のように思っている。
 だから、いつか誰かいい人を見つけて幸せになってほしい。
 じっと天使のように眠る優里を見つめると、彼女の頭をそっと撫でて俺も眠りについた。

 次の週の月曜日――。
「よお四条、あの女の子、元気になったのか?」
 午後の回診の後、医局の自分の席でコーヒーを飲みながらメールを見ていたら、白衣姿でライトブラウンの短髪の男が入ってきた。
 長身で肌が小麦色に焼けていて耳にピアスをしているこの男は、医大で俺と実習が同じだった乳腺外科医の笠松翔吾。
 派手な見た目だが、腕は確かで乳腺科のホープだ。
「ああ。今日は普通に会社行った」
 淡々と返せば、笠松は俺の横にあるソファに腰を下ろした。
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