女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
「……もう夜? 玲人くん、今日も遅いのかな? でも、夕飯は作っておこう」
 多分、お昼も適当に済ませているはず。
 玲人くん用に豚カツとしじみ汁を作る。
 これならいつ帰ってきても、温めればすぐ食べられる。
 やっぱ肉食べて体力つけてもらいたいもの。
 お風呂の準備もして玲人くんの帰宅を待っていたら、ガチャッと玄関のドアが開く音がした。
 あっ、帰ってきた!
 時刻は午後八時半すぎ。
 玄関に早足で向かい、彼を出迎える。
「お帰りなさい。今日は早かったね」
「ああ」と短く返して玄関を上がる彼に、とびきりの笑顔で尋ねた。
「ご飯にする? お風呂にする? それとも、私にする?」
「……ご飯」
 数秒間を置いて彼は無表情で返すと、片手でネクタイを外しながらスタスタと寝室に向かう。
『私にする?』は見事にスルーされてしまったけれど、帰宅時の玲人くんを見られてラッキー。
 あ~、片手でネクタイ緩める彼、めっちゃカッコいい。動画にでも撮っておけばよかった。
 でも、明日もチャンスあるよね。
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