女嫌いの天才脳外科医が激愛に目覚めたら~17年脈ナシだったのに、容赦なく独占されてます~
 キッチンに行き、サラダを作っていると、部屋着に着替えた玲人くんがダイニングに現れた。
「うちの母さん、来た?」
「うん。玲人くんが連絡してくれたんだってね。ありがとね。桃と冷凍食品持ってきてくれたよ」
「そう。今日は外出たの?」
「食料調達にね。玲人くんに体力つけてもらおうと思って今夜は豚カツにしました」
「それはどうも」と淡々と言って、彼はダイニングテーブルの席に着く。
 温めた豚カツ、しじみ汁、肉じゃが、ご飯、それにサラダをテーブルに並べた。
「全部作ったのか?」
 玲人くんが驚いた顔をするので、苦笑いしながら答える。
「時間がたくさんあったから」
休んでいるように言われたけど、ジーッとしてられなかったんだよね。貧乏性っていうか、動いてないといけないって思っちゃって。
「優里は豚カツ食べないの?」
「揚げてたら、なんか胸ヤケしちゃって。今の私には豚カツはヘビーみたい」
「そうか。いただきます」
 玲人くんが手を合わせると、私も席に着いていただきますをする。
< 95 / 245 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop