溺愛社長の2度目の恋
第7話 なんで好きになったんだろ
檜垣さんが有史さんに私をくれと言ってから、半月ほどが過ぎた。
「先に食べてていいからね」
朝食の準備をし、今日も有史さんが深里さんのところへと食事を運ぶ。
「……あれ、いつまでやるんだろ」
ふと漏らした自分の言葉にはっとした。
私はいったい、なにを言っているんだろう。
有史さんは死ぬまで、深里さんを愛し続ける。
そうに決まっているのに。
「今日も待ってたのかい?」
「ああ、はい」
少しして、戻ってきた彼が私の前に座る。
「ごめんね、いつも待たせて。
じゃあ、食べようか」
「はい、いただきます」
もう日課のようになった会話をし、朝食を食べる。
この会話をするのは、あと何回なんだろう?
ううん、私はずっと、有史さんの純愛を守ると決めたではないか。
仕事は何事もなく進んでいく。
「夏音さーん、ちょっと相談、いいですか?」
「はーい、大丈夫だよ」
磯田くんから声をかけられ、そちらに椅子を向ける。
「これなんすっけど……」
彼はここでは私の先輩になるが、仕事歴では私のほうが先輩になる。
ここに入って少したった頃、私の実績を知られて尊敬されるようになった。
『えっ、あのシュケットゥのデザインしたんすか!?
オレ、このあいだ行ってきたっす!
あんな凄いデザインができるなんて、マジリスペクトっす!』
「先に食べてていいからね」
朝食の準備をし、今日も有史さんが深里さんのところへと食事を運ぶ。
「……あれ、いつまでやるんだろ」
ふと漏らした自分の言葉にはっとした。
私はいったい、なにを言っているんだろう。
有史さんは死ぬまで、深里さんを愛し続ける。
そうに決まっているのに。
「今日も待ってたのかい?」
「ああ、はい」
少しして、戻ってきた彼が私の前に座る。
「ごめんね、いつも待たせて。
じゃあ、食べようか」
「はい、いただきます」
もう日課のようになった会話をし、朝食を食べる。
この会話をするのは、あと何回なんだろう?
ううん、私はずっと、有史さんの純愛を守ると決めたではないか。
仕事は何事もなく進んでいく。
「夏音さーん、ちょっと相談、いいですか?」
「はーい、大丈夫だよ」
磯田くんから声をかけられ、そちらに椅子を向ける。
「これなんすっけど……」
彼はここでは私の先輩になるが、仕事歴では私のほうが先輩になる。
ここに入って少したった頃、私の実績を知られて尊敬されるようになった。
『えっ、あのシュケットゥのデザインしたんすか!?
オレ、このあいだ行ってきたっす!
あんな凄いデザインができるなんて、マジリスペクトっす!』