花繭の姫シャルロッテは運命に抗う
【登場人物】
シャルロッテ・マリア・ブラント

花繭の姫。19歳。桃色の髪に赤い目。髪に遺伝性の白い花が咲いている(繭糸を生む)。この花はシャルロッテの感情や運命により咲いたりしおれたりする。生まれたときから王太子ヴァンサンと許嫁だが、幼い頃から仕えているクリストフを愛している。だが、花繭の犠牲の姫としての運命を甘受しており、クリストフの命を奪うという予知夢を得たこともあって彼とは距離を置こうとする。魔薬を吸わないと生きていけない特異体質の持ち主。ペトラには一方的に敵意を抱かれているが、ヴァンサンの気持ちを大事にして彼女に王太子妃の座を譲るつもりである。のちに男装の姫騎士となる。

クリストフ・ヴェーバー

紡師で薬師。26歳。アルビノで白い髪に青い目。紡師の一族ウェーバー家に生まれ、幼い頃からシャルロッテに一途に仕えてきた。アルビノという特異体質のため、一族の中では異端とされ、弟が親から好かれていたので、強いコンプレックスを抱いている。無口で、シャルロッテを傷つけることをとても恐れているため、一見冷たく見えるが熱血漢。


ラインハルト・ヴェーバー

クリストフの弟で、後継の紡師。24歳。黒髪黒目。両親の愛を一心に受けて育ったが、シャルロッテがなびかないことに納得いかず、兄を憎む。兄が追放されたあとはシャルロッテに乱暴な愛をぶつける。


ヴァンサン・ド・ロワイヤル

花繭により紡がれる魔の糸により守られている国ロワイヤルの王太子。26歳。花繭の姫シャルロッテとは生まれる前からの許嫁だが、彼女の異母妹ペトラを愛しており、ペトラを王太子妃にしようと思っている。


ペトラ・ブラント
シャルロッテの異母妹で、妾腹の子。正統な花繭の姫にはなれないため、ミドルネームの「マリア」をもらえず一族とシャルロッテと花繭の一族を憎んでいる。ヴァンサンを愛していないが、シャルロッテより優位に立つために彼を籠絡した。将来は王太子妃になりたいと夢見ている。




魔薬…花繭に一年に一度咲く花(魔の花)を乾燥させて作られる。これを吸わないと繭を作れず、魔の力を体内で合成できず生きていけないのがシャルロッテ。紡師ヴェーバー家は代々魔薬を作る薬師でもある。切れた場合の禁断症状もある。媚薬にもなる。正統な花繭の姫以外がのむと意識を失い、ゴーレムのような強力な兵士になる。ヴァンサンはこの花の成分の合成をもくろんでいる。合成はまだ先のため、繭を作らせないとだめ。繭の運命から逃れさせようとするクリストフが邪魔。妾腹の妹ペトラはこれを吸わなくても生きていける。クリストフはシャルロッテのために、魔薬がなくても生きていける力を探している。魔薬がなくても生きていける(繭を作らなくても生きていける)薬があるが、隣国に自生する花の薬しかない。司教の庭に代々咲く聖なる花(聖の花)。


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