魔法薬の実験に失敗したら、初恋王子が溺愛パパになりました。~幼女になってしまった魔女は勘違い王子に甘やかされています~

主要キャラクターの説明

◆パトリシア・リトゥ・クリータ(愛称:パティ)◆
リトゥ族の最後の魔女。19歳。引っ込み思案で人見知り。自覚はしていないが、とても愛らしい外見をしている。魔力は少ないが魔法の閃きセンスは抜群で、とりわけ魔法薬や魔法道具の開発に余念がない。魔女の掟に則り、精霊の森の奥地でひっそりと暮らしていた。3年前に師匠であった祖母が亡くなってからはひとりきりで生活する日々だったが、19歳の誕生日にとある魔法薬の実験で失敗し、4歳の子どもの姿になってしまう。記憶はそのままなのに初恋相手のセオドア(彼が本当はルーデンラック王国の第二王子であることを知っていた&魔女は王族と関わってはならないという掟から、恋心を抑えてあえて距離を置いていた)に抱き上げられたことでフリーズし、〝体が小さくなり若返ったうえ記憶も失っている〟と勘違いされてしまった。なかなか誤解を解くに至らず溺愛され困惑する。

◆セオドア・ルーデンラック(愛称:セオ)◆
ルーデンラック王家の第二王子。23歳。一見完璧な王子で絶世の美青年だが、中身に少々難がある。かつて命を救ってもらったパトリシアに恋をしている。ひとりで森に住んでいることを気にして、身分を隠しながら精霊の森に通っていた。パトリシアの誕生日を祝うために会いに行ったら子どもが倒れていて「パティに、子どもが…!?」と戦慄する。しかしパトリシア本人だと気づくと、これを機に懐柔しようと画策し、記憶を失った(勘違い)幼女パトリシアに「パパだよ」と嘘を吹き込む。以降は父親の仮面を被りながら、パトリシアを溺愛する。

◆ヴィンス◆
パトリシアの使い魔。基本的には黒狼のような姿をしているが、人型に変わることもできる。その際の姿は黒髪の美少年。無口だが従順で、パトリシアのことを第一に思っている。

◆レスリー・カルロンデ(愛称:レス)◆
伯爵家の出だが、王国騎士団の一員かつ、セオドアの側近。24歳。女性ではあるが、騎士としての実力は男性騎士に引けを取らないほど。優雅かつ強さを体現したような外見かつ口調だが、実は大の可愛いもの好き。パトリシアとはもともと仲が良かったが、子どもの姿になってからはなおのこと可愛がる。女の勘でパトリシアの記憶が残っていることにはいち早く気づいた。しかし、あらゆることに配慮して(主にセオドアとパトリシアの恋模様)気づいていることは黙っている。セオドアとは幼なじみでもある。

◆アイザック・ハンベルグ(愛称:ザック)◆
王国騎士団の一員かつ、セオドアの側近。26歳。兄のアルフレッドに憧れて騎士になった。懐っこい性格で気づかれにくいが、実は誰よりも努力家。兄に任されたセオドアの護衛役を誇りに思っている。パトリシアは妹のように可愛がる。レスリーのことが好きだが、レスリーはセオドアが好きだと勘違いしており、ふたりの恋のどちらを応援すべきか悩んでいる。
アルフレッド・ハンベルグ
王国騎士団団長。35歳。かつてはセオドアの側近をしていた。パトリシアのことは訳ありなんだろうと悟りながらも、自分の娘に姿を重ねて「嬢ちゃん」と可愛がる。

◆ランドルフ・ルーデンラック◆
ルーデンラック王国第一王子。次期王位継承者。29歳。冷酷無慈悲で誰もが恐れるが、セオドアだけはランドルフの本質を理解している。セオドアが連れてきたパトリシアのことは気に入らず、精霊の森に送り返そうとしている。

◆ソフィア・ハンベルグ(愛称:フィア)◆
アルフレッドの娘。6歳。ふわふわした性格で、パトリシアの第一印象は「お姫様」だった。自分より年下のパトリシアを妹のように可愛く思っていたが、父親のアルフレッドがパトリシアに優しくしているところを見て嫉妬する。

◆ユージーン・トゥリ・ファーマ◆
パトリシアのもとに通っていた依頼仲介人。年齢不詳(外見は若い)。掴めない性格。自らのことを話さないために謎めいているが、実はリトゥ族とは縁の深いトゥリ族の魔術師。パトリシアの祖母から『自分が亡くなったあとはパトリシアを頼む』と言われていた。森の外に出ないパトリシアのために、町でしか手に入らない食糧や材料を持ってきている。魔女への依頼を仲介する。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop