誰にも言えない秘密の恋をしました       (この唄を君に捧ぐ)
通された部屋はホストクラブのVIP室のようなシックな作りで、ラグジュアリーな大きな長いソファーと、ガラス張りの高そうなテーブルが置かれている。

3人がソファーに座るとホスト風の男が、

「これ、近くの店のメニューです。お決まりになりましたら内線でお知らせ下さい。」
と低姿勢でメニューを蓮に手渡す。

「ラーメン屋ってあるか?」
蓮がホスト風の男にそう聞くから、

さすがに一心が、
「イヤイヤ、さすがにこの部屋でラーメンは気が引けるでしょ。」
と、蓮に突っ込みを入れる。

「だけど食べに行く予定だったんだろ?別に気にする事無い。マサのお勧めのラーメン屋あるか?」

マサと呼ばれたホスト風の男は、
「ラーメンありますよ。
俺らもしめにラーメンとか良く食べるんで、気にしないで下さい。
ここのラーメン、ちょーアツイんで是非食べてみて欲しいです。」

そう言ってメニューの中からラーメンを選び出してくれた。

3人メニューが決まって早速マサに頼み注文する。

「あの、蓮さんのバイトってもしかしてホストですか?」

一心がそう蓮に聞く。

兄はいつだって、誰にだって知りたいと思う事はハッキリ聞くタイプだ。

「いや、俺はこのビルの三階に入っているバーでピアノを弾いてた。」

心菜は内心ホッとする。

蓮さんがホストなんてやってたら、モテモテで大変だっただろうし、過去だったとしてもそれは少し嫉妬してしまう。

バーでピアノ弾いてるだけでモテていたんだろうけど…。
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