アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした
 待って待って待って。ミノの前でこういうシチュエーションは困る……!
 ミノの方をチラリと見ると、手で目を覆って顔を背けていた。
 見ないふり!? 止めてくれないんだ?
 ちょっとショックもあったけど、そうだよね、ミノは主人の言うこと絶対だもんね。

「大丈夫です。先輩は、今でも魅力的な人ですよ」

 そう言ってくれて本当に嬉しい。でも、それを聞いたミノの反応が気になってしまって、つい目をそらしてしまう。
 ミノが、目を覆いながらうんうん頷いている。なんか、かわいい。

「──と、言いたいところなんですが」
 
 極限まで顔が近づいて、郡山くんは止まった。
 ……ん?

「僕、実はノンセクシャルなんですよね」
「ノンセクシャル……?」

 って、なんだっけ……?
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