水の国の王子様は従者を溺愛中!


服を脱いで体を隠しながら浴室へ入ると、アクアヴェールの王族用のお風呂よりも広い浴槽になっていて洗い場もたくさんあって初めての光景に驚いた。


「わぁ!すごい!」

「立派な温泉だよね」

「うん…これならこれから忙しくて疲れてもゆっくり休めそう」

「そうだね、ほら、洗ってあげるからおいで」

カイルはそう言って私の手を引いた。

「へっ…お、お湯の出るシャワーもあるから…大丈夫だよ…?」

そう言うとカイルはハッとした顔をした。

「ごめん……俺、いつもリディアの意見聞かずに…あー!駄目だ…どうするのが正解なのか分からなくなってきた」

カイルはそう言って頭を抱えた。

「そんな謝る様な事されてないのに…正解って何の話?」

「女性は男が勝手に物事決めるの嫌なんだろう?俺、リディアにずっと……嫌われたくないのに…」

「えっと??カイルにそんな風にされた事ないし、全然嫌いにならないよ?むしろ大好きなのに」

そう言うと、カイルは私の手を引いて抱き寄せてギュッと抱き締めた。

私はそんなカイルの背中をポンポンと撫でた。

「…何か不安になる事聞いたの?」

「さっき女性客が話しているところを聞いたんだ。俺は…今まで恋人はいた事ないし、王族の恋愛事情しか見てきてないから…」

「ウーン?その人の相手の人が実際どうなのか分からないけど、相手の事考えてくれなかったとかじゃないかな?カイルはいつも相手の事考えて行動してくれてるんだから気にしなくて大丈夫だよ」

「…そうか…リディアがそう思ってくれるなら…でも嫌な事あったら溜め込まないで遠慮なくすぐに言って欲しい」

「うん、カイルもだよ?」

「あぁ…ところでさっき洗ってあげるのを断ったのはやっぱり嫌だった…?」

「それはっ…嫌とかじゃなくて…その…恥ずかしいから…カイル、絶対エッチな事するもん…」

「下心無いかと言われれば嘘になるけど、ここだと隣りで入ってるマーサさん達に声聞こえちゃうから部屋戻ってから手をだそうと思ってたよ?」

「もー…カイルって爽やかでスマートな王子様っぽいのにそっちの方積極的…」

「積極的なの嫌?」

カイルは腕を緩めて私の瞳を覗き込んでそう聞く。

カイルに見つめられるとドキドキしてまだ温泉に入っていないのにのぼせてしまいそうだ…

「……嫌じゃない」

「俺の事好き?」

「ん…好き」

「好きなら証拠にリディアからキスして欲しいな」

「ふぁ…!?」

なんかっ…カイルが甘えモード??
どうしよう!求めてくれるの可愛い…

カイルは私がキスをしやすいように屈んで、私がキスをするのを待っている。


ドキドキするけど…


私がカイルの事好きな気持ち伝えたい!

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