溺愛銃弾〜ベビーメタル・ソリッド~
「俺が俺の可愛い子供に極道なんてガラクタ、押し付けると思った?」

「がらくた・・・」

支倉の家で暮らすようになって、今まで知らなかった陶史郎さんをときどき見つける。

陶史郎さんは。
極道がきらい。

「まだまだ分かってないねお前は」

髪を撫でてた長い指先が顎を捕らえ、行ったり来たり唇をなぞる親指。

「俺が足りてない証拠だな」

俺モードの、艶めかしい挑発的な囁き声に囚われて金縛り。

「穴をぜんぶ塞いで、ねじ込んで、お前が壊れるまでいっぱいにしないとね?」
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