18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~

「結構、積極的だね」

 と遥さんが言った。

「う、ん……だって、気持ちいいから」

 と私は素直に答えた。

 すると、遥さんはいきなり体を起こして上から私を見下ろした。


「遥さん……?」

 急に空気が変わってどきりとした。


 遥さんは私の手を握って、それから指先を絡ませて、ベッドにぎゅっと押しつけた。

 この体制だと、私は動けない。


「いろんなところにキスをするけど、いいかな?」

「い、いろんな……ところって?」

 彼はその質問には答えず、私の頬にキスを落とし、それから首筋に唇を当てた。

 ぞくりとした感覚に私は思わず「あっ……」と声を上げた。


 これは、あれだ。体が変になるやつだと思って思わず反射的に逃げようとした。

 そうしたら、握られた手に力が加わって、少しも身動きがとれなくなった。


「は、るかさ……」

「いろは、怖くないよ。ただ気持ちいいことをするだけ」

 彼の優しい声に、強張っていた体が緩んだ。

 そうだよね。前からずっと、彼は私が嫌がることは絶対しないから。


 それでもやっぱり緊張はしたけど、私が怖がるたびに、彼はそっと優しく声をかけてくれた。

 そして、私の名前を何度も呼んでくれた。


 体が熱くて、とろけてしまいそうで、気持ちよくて、幸せな時間だった。

 だけど……。



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