18婚~ヤンデレな旦那さまに溺愛されています~

 義両親と奏太くんと私と4人がダイニングルームに残っている。

 私はずっと自分のことばかり話していたけれど、ここでようやくおじさまが遥さんの話題を口にした。


「いろはちゃん、遥との生活はどう? 何か困っていることはないか?」

「いいえ、特にないです。遥さんはすごく優しくて、毎日楽しく暮らしています」

 私の返答に義両親は顔を見合わせて、少し驚いた表情をした。


「遥くんは普段どんな様子なの?」

 と美景さんに訊かれた。

 妙な質問をするなあと思ったけれど、素直に答える。


「普段は本当に優しくて、とても落ち着いていて、あんまり怒ったところを見たことがないです。まだ、怒らせていないだけかもしれませんが」

 すると、今度はおじさまが訊ねた。


「無視されたり、嫌がらせをされたりしていないか?」

「え? そんなことないです」

 どうして、おじさまがそんなことを訊くのだろう。

 私が不安な顔をしたせいか、おじさまが少し慌てて弁解した。


「いや、それならいいんだ。仲良くやっているなら私たちは構わないよ。なあ? 美景」

「ええ、そうね。いろはちゃんが困っていないならそれでいいの」

「そうだ。何かあったら遠慮なく私たちに相談しなさい」


 ふたりが動揺している様子を見て不思議に思いながらも、私は「はい」と返事をしておいた。

 奏太くんはずっと黙ったままだった。


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