先輩の一番になりたい
すると案の定、周りは溢れんばかりの悲鳴、悲鳴、悲鳴。
「俺には江原さんが必要なんだよ! 悪いけど、少しの間我慢してね」
「ちょっ……まっ……」
私の抵抗は虚しく、そのままお姫様抱っこされ、篠宮先輩とゴールへと向かう。
(えっ、恥ずかしいよ! どういうこと!?)
篠宮先輩からは『必要だ』とか『江原さんじゃなきゃダメなんだ』とかしか言われていなくて、その理由がまだ分からないままだ。
ゴールに向かって走ってる最中に、私は篠宮先輩に尋ねた。