先輩の一番になりたい
 ゴールに着くとすぐに、篠宮先輩は私を地面におろしてくれた。

 ゴールについた生徒たちは、それぞれ指定の位置で待機している。
 借りてきた物や人と一緒に。

 皆、意外と自由にしていて、私と篠宮先輩が一緒にいることに、特に誰かが反応することもなく、ワチャワチャと楽しそうに話している。私以外にも、連れて来られた先生や生徒もいるから、違和感が無いのだろう。

(ほんと色んな借り物や人が書かれてたんだなぁ)


 そして次のレースが始まり、そのまま続いている中、篠宮先輩が私に声をかけてきた。

「急にごめんな。俺のこと知ってる?」

「はい、もちろんです! 知らないわけがないじゃないですか……人気ですし」

「うーん……別にそんな周りにモテても意味ないんだけどね」

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