【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
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クリスマスが過ぎると世間の空気は一気に年末モードに切り替わる。
年内最後の出勤日となったホダカ・ホールディングスも、社員各々がデスクの掃除をしたりファイルを整理したりと、業務の合間に新年を迎える準備に勤しんでいる。
「プロポーズ!?」
昼食を軽めに取ったあと化粧室でクリスマスのことを打ち明けると、真凛が大きな目を零れんばかりに見開いた。
普段表情を崩さないクールビューティーが、口をぱくぱく開ける。
「すごい、おめでとう!」
そう言ってくれたあと、彼女は二重の大きな目を潤ませた。
「ちょっとやだ。自分のことみたいに嬉しいんだけど」
いつも飄々としている友人のそんな様子に、胸が熱くなる。
「ありがとう、真凛」
泣きそうになっていたら、ふわりと心地いい香りに包まれた。彼女がギュッと私を抱き締めて、よしよしと頭を撫でてくれる。
真凛は賢人さんとの交際をずっと応援してくれていた。そんな彼女にこうやって報告できることが素直に嬉しい。
爽やかでほんのり甘いフレグランスにひとしきり酔いしれていると、泣き笑いのような声が聞こえた。