【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
「でも社内結婚となると、配置はどうなるの? 普通に考えるとどっちかが部署異動だけど、うちの会社じゃ部署を移動したところでフロアは同じだし……」

「私がPMIチームのヘルプに入ることがなくなるみたい」

 公私混同を避けたり周囲に気を遣わせたりしないため、夫婦である社員はなるべく一緒に働かせないというのは、会社からしたら当然の考えだ。

 賢人さんが統括するPMIチームに私がアシスタントとして入らなければ、彼や営業部のメンバーとやりとりする機会はほとんどなくなる。

 そのぶん生産部門の手伝いが増えてまた一から新しいことを覚える必要があるけれど、グループ会社や工場に異動させず本社に留めてくれるのだから、社長の配慮には感謝しないといけない。

「面倒だったけど、俄然納会が楽しみになってきたわ」

 鏡に向かって化粧直しを始める真凛の目がキラキラ輝いていて笑ってしまう。

「私はもう気が気じゃないよ」

「どうせ冴島部長がうまくやってくれるんだから、和花はそのままでいればいいのよ」

 鏡越しに美しい目をウインクする真凛を見ていたら、なんだか気が抜けて気持ちが軽くなった。






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