【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
両手で掬い上げたお湯が、指の隙間からさらさらと零れ落ちていく。
「もっと私にできること、ないかな……」
脳裏をよぎったのは昴の言葉だ。
――おまえって庇護欲をそそるタイプだし
――対等な関係とはいえなくないか?
昴の言うとおりだ。守られているばかりじゃ対等とは言えない。片方に負荷がかかる関係性は歪で、きっといつか破綻する。
私は賢人さんとずっと一緒にいたいし、彼の役に立ちたい。
熱めのお湯に浸かりながら考え込んでしまい、危うくのぼせそうになった。