【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
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午後七時ぴったりに部屋に運ばれてきたのは、目もくらむばかりの豪華な懐石料理だった。
自家製梅酒の食前酒から始まり、先付の胡麻豆腐、いろどり豊かで見た目も楽しい六種の前菜、真薯のお吸い物に分厚い切り身のお造り、カラスガレイの西京焼き。
それだけでも満足なのに、メインは和牛のしゃぶしゃぶだ。
「もうさすがにお腹いっぱい」
一通り食べ終えたところで箸を置き、胃の重さを少しでも軽くするみたいに大きく息を吐く。
まだ水菓子が残っているけれど、どう頑張ってもお腹に入りそうにない。甘いものは別腹とはいえ、今日はさすがに食べ過ぎだ。
「それじゃ、水菓子だけ残しといてもらうか。あとで食べたくなるかもしれないしな」
スタッフの方にてきぱきと伝えてお膳を片付けてもらうと、賢人さんは畳のうえに仰向けに寝転がった。
「ふー。極楽」
お風呂上がりに着替えた浴衣の裾が少しはだけ、引き締まったふくらはぎが覗く。
賢人さんがこんなふうに気の抜けた姿を見せるなんてめずらしくて、つい見入ってしまった。
私の視線に気づき、彼はぺろっと舌を出す。