【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
思った通り調味料の類は一切なかった。昴は相変わらずほとんど料理をしないらしい。
「触るなよ、おっさん。男に介抱されても嬉しくねえ」
「悪態をつく元気があるなら、大したことないな」
熱のせいか普段より感情的な昴に賢人さんは大人の余裕を見せつけている。ふたりのやりとりを気にしつつ慣れないキッチンで動き回った。
ビニール袋からリンゴを取り出して皮を剥き、食べやすい大きさにカットして鍋に入れる。水と蜂蜜とレモン汁を入れて煮込んでいる間に、溶いた卵をお粥の鍋に回し入れネギと塩で味を調えた。
「なあ、冴島サン。和花を返してよ」
IHコンロと換気扇を止めた瞬間、昴の声が鮮明に耳に飛び込んできて思わず動きを止めた。とっさにベッドルームを振り返る。
キッチンからは死角になっていてふたりの姿は見えない。その場に固まった状態で、気づけば私は賢人さんの声に耳を澄ませている。
「はは、冗談じゃない。和花は物じゃない。俺の物でも、もちろんお前の物だったこともない。彼女は彼女のものだろ」
「触るなよ、おっさん。男に介抱されても嬉しくねえ」
「悪態をつく元気があるなら、大したことないな」
熱のせいか普段より感情的な昴に賢人さんは大人の余裕を見せつけている。ふたりのやりとりを気にしつつ慣れないキッチンで動き回った。
ビニール袋からリンゴを取り出して皮を剥き、食べやすい大きさにカットして鍋に入れる。水と蜂蜜とレモン汁を入れて煮込んでいる間に、溶いた卵をお粥の鍋に回し入れネギと塩で味を調えた。
「なあ、冴島サン。和花を返してよ」
IHコンロと換気扇を止めた瞬間、昴の声が鮮明に耳に飛び込んできて思わず動きを止めた。とっさにベッドルームを振り返る。
キッチンからは死角になっていてふたりの姿は見えない。その場に固まった状態で、気づけば私は賢人さんの声に耳を澄ませている。
「はは、冗談じゃない。和花は物じゃない。俺の物でも、もちろんお前の物だったこともない。彼女は彼女のものだろ」