【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい
フロアを横切りながらふと思う。
頭が働いていない状態だったから、あれこれ考えずにそのまま池崎さんに伝えてしまった。
大丈夫かな、と一瞬心配になったけれど、すぐに「まあいっか」と思い直した。
なにも考えずに相対したおかげで余計な追及をされずに済んだ気もするし。
もしかすると、わざと空気を読まない先輩の賢しさに対抗できるのは、同じく空気を読まないマイペースな返しなのかもしれないと思った。