【極上溺愛】エリート鬼上司は無垢な彼女のすべてを奪いたい

 隙間時間で会おうと言われたけれど、少しでも体を休めてほしくて遠慮した。

 ティーバックで淹れたハーブティーを座卓に置いて、そのままベッドに横たわる。

 お腹は空いているのに、なにも作る気になれなかった。かといって今から何かを買ってくる気力もない。

「帰りにコンビニ寄ればよかったかな……」

 横になっているとそのまま寝てしまいそうだ。

 この数週間、余計なことを頭から排除するために仕事に没頭しているせいか、帰宅するとどっと疲れが出る。それでなくても会社では気を張っているのに。

 体に疲労が蓄積すると次第に心も疲弊して、ネガティブ思考になりやすい。

 せめてお風呂には入らないと。

 重い体に鞭打って給湯器のスイッチを入れた時、バッグに入れたままのスマホがメッセージの通知音を鳴らした。

 賢人さんかな。

 プライベートでは会えていないけれど、毎日メッセージのやりとりはしている。といっても「帰宅したよ」とか「おやすみ」とか簡単な内容だ。

 いつもの調子でスマホを見ると、そこには想像した文面とは別の内容が書かれていた。

【今度の金曜、時間ある? 話がある】
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