無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~

国王とカフェへ

「陛下、こんにちは」
「陛下、ごきげんよう」

 町の人たちは、ヴィクターにふつうに挨拶をしている。

「やあっ! みな、元気そうでなにより。なにか困ったことはないか? 兵士たちが迷惑をかけていないといいのだが」

 そして、ヴィクターは町の人たちに気さくに応じている。

 驚きを禁じ得ない。
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