無能者だからと離縁された私は、「野獣王」の生贄妻となりました~じつは無能ではない私。あらたな旦那様の「真実の声」が可愛すぎて幸せ満喫中。クズな元夫と義姉は絶対に許せないので破滅してもらいます~
「レディ、いかがでしたか?」

 お腹がいっぱいすぎる。

 なにせバスケットに入っていた食べ物すべて平らげてしまったから。

 背中を座席の背にあずけ、一息ついた。

 そのタイミングで、金髪碧眼の美貌が馬車内をのぞきこんできた。

 その間も馬車は走り続けている。
< 29 / 375 >

この作品をシェア

pagetop