五年の想いを抱えて
「えっ…?」

「バレバレだよ、しかしすごいよな。教育実習にガチ恋とか。ぜってー報われないじゃん」

「わかんないじゃん」

俺は翔に否定されて少しばかりすねる。

「まあ、頑張れよ、応援してる」

翔はチャラそうな見た目だし、実際女の子には苦労しないタイプだが、いいやつだ。

「ありがと」

3週間の実習期間のうち、2週間が過ぎた。

俺は相変わらず毎回話しかけていたからだいぶ仲良くなった。

と俺は思っている。
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