女流棋士はクールな御曹司と婚約したい
14章 盤上の恋
「吉野女流4段と抱き合っているのは誰だ?」

対局室は、対局室に駆けこんできた翡翠が何者か、ざわついた。

記者たちは翡翠の正体を確かめるべく、各々散っていった。

記者たちは桜花勝利と翡翠の記事は明日のトップ記事にする価値があると、確信していた。


新聞社、雑誌社など各所で翡翠の情報探しに奔走した。

「あった! 如月翡翠、9年前まで奨励会に……」

「如月製薬の御曹司、元奨励会会員か~」

「15歳で3段リーグを闘いながら、プロにはならなかったんだな。Aグループ、4段目前で退会!? 何故だ?」

「もしかして、この如月翡翠が吉野桜花が最初に将棋を教えてもらったという人?」

「婚約するとか言ってなかったか?」

「見出しは『盤上の恋』だ。明日1面、吉野桜花タイトル奪取と如月翡翠のアップでいくぞ」

翌日のスポーツ紙各種1面に翡翠、桜花が抱き合う姿のアップ。

見出しは「盤上の恋で『吉野桜花』新清麗誕生。婚約間近のお相手は如月翡翠」と華々しく飾った。
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