忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 幸也との画面へ戻る。

『明日、話せる?』

 返信欄を押す。

 指が動かない。

「…………」

 また。

 丈との画面へ戻る。

 何もない。

 五分。

 十分。

 三十分。

 時間だけが過ぎていった。

「…………」

 このまま返さなかったら。

 幸也は。

 どう思うだろう。

 亜美は震える指で。

『はい』

 それだけ送った。

「…………」

 明日。

 話さなければならない。

 亜美はすぐに画面を切り替えた。

 丈との画面。

 返事はない。

「先生……」

 幸也に何を話せばいいのか。

 明日、どんな顔で会えばいいのか。

 考えるたび。

 丈の名前を見た。

 先生なら。

 何て言うんだろう。
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