忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
「亜美ちゃん」

 名前を呼ばれて、足が止まった。

「……幸也さん」

「来てくれてありがと」

「いえ……」

 幸也はいつものように話した。

 でも、笑ってはいなかった。

「どっか入ろうか」

「……はい」

 二人で歩き出す。

 隣にいる。

 それなのに、手を伸ばすことはできなかった。
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