忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
「先生」

「うん?」

「私……先生のこと、好きです」

 言った瞬間。

 急に恥ずかしくなって、亜美は俯いた。

「……何か言ってください」

「何て?」

「分かりません……」

「亜美が言ったんでしょ」

「そうですけど……」

「亜美」

「……はい」

「こっち見て」

 心臓が跳ねた。

 ゆっくり顔を上げる。

「先生は……?」

「何?」

「私のこと……」

 その先が言えない。

 丈は少しだけ亜美を見つめた。

「分からなかった?」

「……え?」

「俺が亜美のこと好きなの」

「…………」

「好きじゃなかったら、ずっとこんなことしてないよ」

 胸が大きく鳴った。

 先生も。

 私を好きなんだ。

 嬉しくて、恥ずかしくて。

 亜美は思わず目を逸らした。

「亜美」

「……はい」

「また逸らしてる」

「……見れないです」

「そっか」

 丈が小さく笑った。

 その声だけで、また顔が熱くなった。
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