忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―

48.名前を呼んで

 次の日。

 目を覚ました亜美は、昨日のことを思い出した。

『私……先生のこと、好きです』

「…………っ」

 布団を顔まで引き上げる。

 言った。

 本当に言った。

 しかも。

『俺が亜美のこと好きなの』

 丈の声まで蘇った。

 先生も。

 私を好き。

 そう思っただけで、胸が跳ねる。

 スマートフォンが震えた。

『起きてる?』

 丈だった。

『起きてます』

 少しして。

『今日会う?』

 昨日は自分からだった。

 今日は丈から。

 亜美はすぐに返した。

『会いたいです』

 昨日と同じ言葉。

 でも。

 今日は泣いていなかった。
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