忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 待ち合わせの場所に丈がいた。

「先生」

「おはよ」

「……おはようございます」

 昨日と同じ人。

 なのに、まともに顔を見られない。

「亜美?」

「……何でもないです」

「そう?」

 丈が少し顔を覗き込む。

「……近いです」

「そう?」

「近いです……」

「昨日は亜美から来たのに」

「…………っ先生…」

「何?」

「意地悪です」

「まあね」

 丈が少し笑う。

 亜美も小さく笑った。
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