忘れられないよ君は―初恋だけでは終われない―
 二人で歩く。

 亜美は何度か丈の手を見た。

「亜美」

「……はい」

「さっきから何見てるの」

「……見てません」

「そう?」

「…………」

「繋ぎたい?」

 答えられない。

 丈が少し笑った。

「いいよ」

「……え?」

「繋ぎたいなら」

 また。

 自分から。

 亜美はそっと手を伸ばした。

 丈の指に触れる。

 今度は丈の方から指を絡めた。

「……っ」

「嫌だった?」

 亜美はすぐに首を横に振った。

「嫌じゃないです」
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